花粉症-特にスギ・ヒノキの
花粉症について-
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花粉症とは |
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人間の体には細菌やウイルスなどの病原体から身を守る免疫という仕組みがあります。花粉そのものは人体に害はありません。しかし、免疫が花粉に過剰に反応してしまい、様々な不快な症状が出てしまう、これが |
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今まで何ともなかったのになんで突然? |
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日本はスギやヒノキの植林が多いので、私たちはスギやヒノキの花粉に毎年さらさされています。それが何年も続くと体内に花粉に対する抗体が徐々に増えてきてある年突然発症します。 |
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症状は? |
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主にくしゃみ・鼻水・鼻づまりです。風邪の症状に似ていますが風邪よりも長引くことが特徴です。また目のかゆみがあれば花粉症に間違いないでしょう。他にのどのかゆみ・せき・皮膚のかゆみ・下痢・熱っぽい感じなどが現れることもあります。 |
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スギ花粉飛散の時期、程度の予測は? |
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花粉の程度の予測は、なかなか難しいですが、昨年の夏が猛暑で1月中の気温が高めだと花粉が多めになると言われています。 スギ花粉の大量飛散の条件は、前年夏が高温で、日照時間が長いと翌シーズンの花粉量が多い。(雄花の花芽の分化が活発になるため) |
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予防法は? |
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「晴れた日や風の強い日は出かけない、マスクやゴーグルをつける」など予防が最も大切なことですのでぜひ心がけてください。しかし接客業など様々な職場でこのような予防法ができない人も多いようです。まずは症状が出る前に飲み薬を始めることをお勧めします。症状が完全に出てしまうと薬は効きにくくなります。 |
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飲み薬以外に何か良い治療はないの? |
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効果と安全性、簡便性を考えると飲み薬と鼻のスプレーを加えた治療が最も良いのですが以下のような治療法もあります。 ・ステロイドの注射 かなり有効ですが副腎皮質ホルモンを使いますので安全性の面でお勧めできません。患者の皆様の事情を考えて慎重に行わなければなりません。 当院では飲み薬の効果がない時、特に頑固な鼻づまりがある時に高周波電気凝固治療を行います。電流による熱で粘膜の腫れを引かせ、アレルギー反応を弱めます。局所麻酔をしますので痛みはなく安全性も高いです。レーザー治療(当院では行っておりません)とほぼ同じ効果があります。 ・減感作療法(当院では行っておりません) 花粉などアレルギーの原因となるエキスを少しずつ注射して体を慣らしていく方法です。月に何回かの注射が必要で効果が現れるのに約1年かかります。また、その後も何年間か定期的に注射を続け、効果を維持する必要があります。忙しい人にはあまり現実的な治療ではないかもしれません。 |