上咽頭塩化亜鉛療法について
 のどの痛み、痰がへばりついて取れない、イガイガ感などの不快な症状が あらゆる治療をしても何か月あるいは何年も続くことがあります。 それは上咽頭の慢性炎症が原因かもしれません。

 上咽頭は鼻の奥の突き当たりで、ウイルス、細菌、アレルゲン、黄砂、PM2.5、などの 大気汚染物質の影響を受けやすいためか炎症を起こしやすい場所です。 ここを治療するのが上咽頭塩化亜鉛療法で、俗にBスポット治療とも言われています。 塩化亜鉛は市販のうがい薬にも含まれている安全な消毒薬です。

 またこの治療は「頭痛、肩こり、慢性疲労、アレルギー性鼻炎、喘息、 リウマチ、アトピー性皮膚炎、慢性腎炎、関節炎などの原因不明の病気にも効果がある。」 とも言われていますが、確かではありません。 しかし安全で安価な治療ですのでこのような病気にも試してみる価値はあります。

  治療は効果が安定するまで何回か繰り返す必要があります。 また治療直後はしみるような痛み、鼻水、軽度の出血、痰が増えることがありますが数時間でなくなります。 またこのような症状は治療を続けるとなくなります。

<当院での例>
アトピー性皮膚炎
50才女性
毎年春から夏にかけてかゆみに悩まされ不眠が続いていたが、 ほぼ毎日の治療を1ヵ月続け、かゆみで目が覚めることはなくなった。

風邪によるのどの痛み
35才女性
鼻の奥の痛みが1回の治療で消えた。

長引く後鼻漏
83才女性 3ヶ月以上鼻の奥から何かがのどに流れ込み不快であったが、週3回の治療を2ヶ月続け、気にならなくなった。

長引く後鼻漏
72才男性
長年鼻からのどに何か流れている感じがある。忙しいので治療は月1回しかできないが治療した日だけは症状が軽減する。

長引く咽頭痛
73才女性数年来続く咽頭痛に悩まされていた。胃酸の逆流による慢性咽頭炎と思われていたが1回目の治療で 痛みが軽減し、痛みで悩まされることはなくなった。現在週1回の治療を続けている。